首(頸椎)の概要

頚椎は椎骨と呼ばれる骨で作られ、7つの頸椎から構成されます。

 

第1頸椎と第2頚椎は頸部の回旋運動を担い、第3頸椎から第7頸椎は前後屈や側屈運動を主に担当します。

 

各椎骨の間には、椎間板と呼ばれる軟骨のクッションが存在します。中高年になると椎間板が傷んでくる変化はどなたにも生じます。さらにその程度が進行すると、骨棘(骨のとげ)や椎間板の突出、靭帯の肥厚が生じ、脊髄が圧迫を受ける原因となります。

 

なぜなら、成人の頭は5〜7kgと大変重く、これに加え両側の腕の重さもかかり、頸椎は寝ている時以外は大きな負担を強いられているからです。

 

 頚部の神経組織は大きく分けて脊髄(頚髄)とそこから枝分かれする8本の神経根から構成されます。

 

神経根は腕神経叢と呼ばれる神経の束を形成し、腕や手指の運動と感覚をつかさどっています。

頚椎によって構成される神経の通り道のことを脊柱管と呼びます。

 

脊柱管の前後径は男性で16mm、女性で15mm程度ですが、日本人は欧米人と比較して、脊柱管前後径が小さい方が多いことが知られています。

 

脊柱管前後径が小さい場合、少しの頚椎の変形が神経障害につながるため、日本人は欧米人に比較して脊髄障害を発症する確率が高いため、頚椎・頚髄疾患に対する新しい知見の多くが日本から欧米に発信されています

きみがばし接骨院で行う「首」の治療

 

急性期では患部にアイシングを行い、炎症反応を和らげます。

 

また患部の痛みに対して、アキュスコープを使い、直接痛みにアプローチします。

 

必要に応じて、安静・筋肉や関節の保護を目的とした、テーピングを行います。

 

 

首の症状であっても、脊柱全体や両方の腕(特に肩甲骨の動き方)の状態を確認し、関係があればのアプローチします。